屋根リフォームをお考えの方で、施工方法の一つに「カバー工法」というものを聞いたことがあるのではないのでしょうか?
屋根工事では、「葺き替え」と「塗装工事」の2択が一般的でしたが、新たにこの「カバー工法」という選択肢が増えました。
ですが、この「カバー工法」とは一体どんな工事で内容で、その費用についても気になる方も多いと思います。
そこでここでは、「屋根カバー工法」についてご紹介していきます。
屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法は、またの名を「屋根重ね葺き工事」とも言います。
屋根葺き替え工事では、今ある屋根材を一度解体してから、木下地補修後、防水シートを張り、新しい屋根材を張っていく施工方法」ですが、屋根カバー工事は「今ある屋根材はそのままで、上から防水シートを張って新しい屋根材を上張りしていく施工方法」となります。
上張りを行うことで、廃材がでないため「環境にやさしく」、「工期を大幅に短縮する」ことが可能となりました
ですが、基本的には平たい屋根材に限定されて、瓦屋根などの凹凸のある屋根材には施工ができません。
屋根カバー工法の費用単価
防水シート張り:「600~1500円/㎡」
屋根材の本体:「6000~12000円/㎡」
各種処分費・管理費:「10万円」
仮設足場費用:「10~25万円」
屋根カバー工事では、仮設足場が必要で足場費用が必ずかかります。
主な施工単価として「屋根本体の施工費と材料費」となります。使用する材料によってその費用は大きく変わります。
また、屋根形状によっても使用する役物の種類が変わってくるため費用に大きく影響します。
屋根カバー工法の施工手順
①棟板金、雪止めの解体
屋根カバー工事も棟板金や雪止めなどの凹凸部は解体して、平らの状態にしてから本体施工に入ります。
②防水シート張り
屋根材の隙間から雨水が入っても問題ないように、2次防水の防水シートを施工していきます。
③役物取付け
唐草やケラバ、谷板金などの各種役物材を先に取付けていきます。
④屋根材本体の施工
役物取付けが完了したら、本体を葺いていきます。
本体には、ガルバリウム鋼板、シングル材、自然石粒付き鋼板などがあります。
⑤棟役物取付け
本体を取付けたら、棟役物を取付けて完了となります。
屋根カバー工法のメリット・デメリット
屋根カバー工法は、葺き替え工事と比べて費用を抑えることができ、工期も短くできるメリットがあります。
ですが、デメリットとして、屋根の解体が無い分はすこし屋根材が重たくなり、木下地の補修が行えない点です。
メリット・デメリットを把握して、工事の検討がおおすすめとなります。
まとめ
屋根カバー工法は近年では人気が出ている工法となります。
ただし、メリット・デメリットがありますので、葺き替え工事とよく比較して判断することが大事です。