外壁塗装は、建物の耐久性を保持する上でも重要な要素です。
美的観点からの色の塗り替えとしての塗装であればDIYでも可能ですが、建物の保全としての観点で行うであれば、専門の業者に任せる方が良いでしょう。
そこで外壁塗装について紹介していきます。
外壁塗装とは
外壁塗装には、4つの役割りがあります。
一つ目は美観的な観点です。
時間が経つとともに塗装の剥がれや色褪せ、汚れが付着します。
塗装を行うことで以前のキレイな状態に戻すこともできますし、イメージチェンジを図ることもできます。
美的観点以外では、建物の耐久性の向上や断熱・遮熱、雨水の侵入を防ぎます。
最近は新しい塗料が開発され、遮熱・断熱効果が期待されるものもあります。
これによって建物内部が快適な状態に保たれ、光熱費の削減にもつながります。
防汚効果のある塗料などもあり、汚れがつきにくく、落ちやすい、美しい壁面を保てるといったものもあります。
しかし、一番重要なのは外壁塗装を行う際に、しっかりとした調査を行うということです。
コーキングや防水のキレはないか、クラックや破損箇所がないか、浮きはないかをしっかりとチェックして、修繕の必要な箇所は修繕を行います。
ただ塗料を上塗りしただけでは、雨漏りなどのリスクは払拭されません。
外壁塗装の費用
外壁費用には一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
外壁塗装と言っても、素材などでも変わってきます。
素材には窯業系のサイディング、金属サイディング、木材サイディングなどモルタル外壁などもあります。
工事工程は足場を組み、調査、修繕、洗浄、下塗り、中塗り、上塗りとなります。
費用において大きなウェイトを占めるのが足場費用ですが、高さ2m以上の建物の工事には、足場を設置することが義務付けられています。
安全面や作業効率の観点からも、必須な費用です。
使用する塗料によっても、価格が大きく変わります。
素材との相性もあり、不適合なものを使うと効果が激減するので注意しましょう。
費用としては、足場代、人件費、材料費、運営費が必要です。
40坪の家の参考価格は80万円から130万円くらいですが、使用する塗料によって変動します。
安い業者へ依頼するリスク
外壁塗装は、メンテナンスの中でも大きく費用がかさみます。
少しでも安く済ませたいと思うのが本音ですが、安い業者に依頼するのはどうなのでしょうか。
安いからクオリティが低くなる、とは一概には言えません。
どの業者に依頼しても必ず必要となる足場、人件費、材料費のウェイトを把握することが重要です。
あまりに安い業者の場合、ただ塗装を行っただけということにならないよう注意しましょう。
破損個所を適切に修繕しないまま塗装をしても、雨漏りなどの不具合は解消されません。
塗装も下塗り、中塗り、上塗りとが適切に行われていない可能性もあります。
安くても信頼できる業者を見極めましょう。
見積書に破損箇所の写真や修繕方法、使用塗料のメーカーや品番が記載されているか、塗装平米数が記載されているかなどを確認しましょう。
最初から大きく値引きしてくる業者は、そもそも見積書が信用できないものになりますので注意しましょう。
まとめ
安くて腕の良い業者が見つかると良いのですが、実際にはトラブルが多いのも事実です。
大きなお金が動く工事なので、納得できる業者を探すことが大切です。
外壁塗装に関しての専門的な知識があるのかということも大切で、悪気が無くても知識不足であったため、結果トラブルとなるということも少なくありません。
そのためにも、焦らず信頼できる業者を見極めるということが大切です。