マイホームの外壁塗装が長年の風雨に曝されて剥がれ落ちてしまった場合には、外壁塗装のリフォームが必要になってきます。
その場合に塗料の色彩などの見栄えは重要な要素に違いはありませんが、外壁塗装にはそれだけではなく、建物の本体を風雨から守ったり、断熱などの効果を持たせて室内の快適性を保つなどといった機能もあります。
こうした機能に合わせてリフォームの際に選択する塗料も異なりますし、さらにはその後何年程度塗り替えをしなくても済むかという耐用年数の問題にもかかわってきます。
ここでは、その塗料の種類とそれぞれの単価について解説していきます。
外壁塗料の種類
基本的には価格の高い塗料を使用すれば耐用年数も長くなり、特別な機能をプラスすることもできるというのが一般的な理解ですが、メーカーによっても価格帯に差が見られますので、一概に言えない部分があるのが実情です。
それぞれの単価については、3回塗りをベースとした平米単価です。
アクリル塗料
外壁塗装に使われる塗料のなかでも最も安価なのがアクリル塗料です。
木造モルタルなどの表面に凹凸が多い外壁にも吹き付けができるところから重宝されますが、紫外線によって劣化しやすい特徴が
あり、5年程度が耐用年数の目安となります。
アクリル塗料の単価「¥1600円/㎡」
ウレタン塗料
ウレタン塗料は下地によくなじむことから汚れや色落ちをよく防ぎ、耐久性にもすぐれており、いったん外壁塗装をすれば少なくとも5年以上、長く見積もって10年程度は機能を保たせることができます。
ウレタン塗料の単価「¥2000円/㎡」
シリコン塗料
シリコン系塗料は現在もっともポピュラーといえる塗料のひとつで、汚れや色落ちに強く、カビなども防ぐはたらきがあります。
耐用年数としても10年から15年程度を見積もることができ、製品そのものの価格というよりも、その後のメンテナンスまでを含めたコストパフォーマンスの良さの点で優れているのが特徴です。
シリコン塗料の単価「¥2500円/㎡」
フッ素塗料
ほかにもフッ素系塗料や遮熱系塗料などの特別なものもあり、これらは耐久性が抜群で、15年から20年程度は塗り替えも不要といわれます。
フッ素塗料の単価「¥3500円/㎡」
そのほかの塗料
独特の光沢を維持したり熱を遮断したりといった機能も持ち合わせていますが、かなり高価なことから商業施設や公共施設などでの利用がメインとなっています。
平米単価は、材料によって変わります。
まとめ
外壁塗料の種類によって、このように耐用年数、そして単価が変わってくるので、工事前には慎重に選んでいく必要があります。
そのほか、遮熱性や断熱性、遮音性、セルフクリーニングも期待できる塗料もありますので、希望にあったものを比較して決めていくと良いでしょう。