木部鉄部塗装とは、外壁・屋根以外の外回りに付帯している部分の塗装の事を言います。
具体的な個所としましては、
「破風板・軒天上・雨樋・戸袋・雨戸・水切り・換気口・窓枠・霧除け・玄関回り」
などです。
また、お家によっては、「ウッドデッキの塗装・擁壁の塗装・鉄骨階段・鉄骨ベランダ」の塗装も行っていきます。
木部鉄部塗装の必要性とは??
「木部鉄部塗装」はその名の通り、木と鉄でできているため、木は雨水の吸収で腐り、鉄も錆びて腐るのを少しでも遅らせるために、塗装によるメンテナンスが不可欠なのです。
木や鉄部は、外壁や屋根よりも劣化スピードが早く、メンテナンスが多く必要です。
昔ながらの住宅の木部関連は、雨水に強く耐久性があるラワン材が使用されてはいますが、半永久的に持つわけではありませんので、塗装が必要となります。
万一、雨漏りなどで内部に水が侵入してしまうと、杉、檜、栂は腐りやすいので、雨水の侵入を防ぐ事が非常に重要となるのです。
そのため最近では、付帯部分にほとんど木や鉄は使われなくなって、アルミや窯業系(セラミックスやセメントでの複合材)の破風板・軒天を使用して付帯部分の寿命を延命するための工夫がされてきています。
木部鉄塗装の費用や相場は?
最近では、木部鉄部だけを塗装する事は少なく、ほとんどが外壁塗装工事とセットでの塗装工事がほとんどです。
仮に、木部鉄部塗装工事を単体での塗装工事を行った場合は、建坪25坪で平均的な付帯部分の塗装工事として「足場含めて 35万円~60万円」くらいです。
外壁塗装とセットでの費用は「木部鉄部のみで、10万円~20万円」くらいとなります。
このようにセットでの費用の方が安くなります。
理由は、一緒に工事を行った方が効率が良く手間が省けるからです。
木部鉄部だけですと、外壁は塗装をしないため、外壁に塗料が付かない様に養生することが非常に大変であるからです。
また、外壁の乾かす時間を使って、その間に木鉄を仕上げるという事が出来るので安く仕上げることが出来ます。
劣化状況によっても費用がかわる??
劣化状況によって、費用はかわります。
逆に変わらなければ、手を抜いていないか疑って良いでしょう。
理由は、下地調整に時間がかかるからです。
そのまま塗ってしまうと凹凸がでてしまい、剥がれやすいため、しっかりと、ケレン作業を丁寧に行ってから塗装を行うのがベストです。
その下地調整が、綺麗であれば少ない時間で済みますが、傷みの状態があればあるほど、手間がかかるので費用も多少ですが上がります。
何十万も高くなるという訳ではありませんが、やはり、早い時期にメンテナンスをしてあげることが少しでも安価に費用を抑えられるコツであると思います。