「そろそろ屋根塗装したい」と考えている方もいるかと思いますが、気になるのは費用です。
外壁塗装と同じように、屋根塗装もある程度の費用がかかりますので、少しでも節約したいのが本音でしょう。
その場合、足場を削る方法もありますが、リスクが多いので注意が必要です。
安全確保のため
屋根塗装では様々な準備が必要になり、そのひとつに足場設置があります。
屋根塗装の見積もりをもらった際に金額が思ったより高いと感じ、できれば足場なしに済ませたいという思いが出てくることもあるかもしれません。
確かに屋根塗装であれば、はしごをかけて登って行えば大丈夫という印象もありますが、そこに落とし穴があるのです。
結論から言うと、屋根塗装にも足場は必須です。
そのひとつの理由が安全確保で、これは労働安全衛生規則でも規定があります。
労働安全衛生規則によると、2m以上の高い場所で作業する際は安全な足場を設ける必要がある、と定められているのです。
一般的な2階建ての家なら、屋根は6～8ｍ程度の高さになります。
これだけ高い場所での作業になり、しかも屋根は勾配もあるので、ちょっとでも足を滑らすとそれこそ重大な事故に繋がってしまいます。
さらに屋根を含む塗装工事は、重い塗料缶を片手で持ちながら行いますので注意が必要です。
近所に水や塗料が飛散してしまう
屋根塗装の足場なしのリスクとしては、近所迷惑も挙げられます。
足場なしで屋根塗装を行うと、様々なトラブルに繋がります。
何故かというと、塗装前に必須な作業とされる高圧洗浄は、どんなに注意しても水しぶきが飛んでしまうからです。
もちろん塗装中であっても、ハケやローラーなどを手作業で行うと塗料が近所に飛散してしまいます。
近隣の壁や車などを汚してしまいかねませんので、足場を設置する必要があるのです。
作業の質が落ちる
足場なしの屋根塗装のリスクとしては、作業品質の低下もあります。
足場を設置しないで作業を行うと体が不安定になりますので、品質がとても悪くなることがあります。
高く傾斜のある屋根上では、どんなにベテランの職人であっても自分の安全保護が気になってしまい、手元の作業に集中できないでしょう。
集中力を欠くと塗装にムラが生じることもあれば、手の届きにくい場所は簡単な色だけで終わらせてしまうこともあるかもしれません。
まとめ
屋根塗装は費用がかかることから、節約のために足場を削りたくなる人もいると思います。
ただ屋根塗装には足場は必須ですので、費用面が気になる場合でも、きちんと計画に入れるようにしてください。
それがキレイで安心な塗装へと繋がります。